出産の影響によって骨盤は大きく歪んでしまうことがあります。
人によっては痛みが出てしまうことも多くあります。
骨盤ベルトなどでケアをする方も多いと思いますが、実は寝方によっても骨盤の歪みは変わってきてしまうのをご存じですか?
本記事では産後の骨盤周りが痛い場合には、どのような姿勢で寝るのが良いかをご紹介していきます。
産後の寝る姿勢が体に与える影響とは?
赤ちゃんを産んだママの体には大きなダメージが残っています。
出産時に会陰切開した痛みがあったり、 妊娠中の体重の変化があったりもするかと思います。
そういった影響で産前なら問題なくとれていた姿勢でも、痛みや体型の変化によってやりづらいということがあるかと思います。
実は睡眠中にも同じようなことが起こっています。痛みなどを避けるため、睡眠中の寝方が不自然になっていた場合は骨盤の歪みが大きくなってしまうこともあります。
しかし、睡眠中の姿勢は自分ではうまくコントロールできないため、そこに気付くのが遅れてしまうケースがあります。 なかなか治らない骨盤の痛みの原因は睡眠中の姿勢の可能性もあるのです。
どうして骨盤は痛くなってしまうの?
そもそもなぜ骨盤が痛くなってしまうのでしょうか。 そこには大きく分けて2つの理由があります。
- 出産に伴って骨盤が大きく歪んでしまうため
- 骨盤周りの筋肉が強く張ってしまうため
の2つです‼︎
これらの理由が組み合わさり、産後の骨盤の痛みが発生することが多いようです。
出産する時には骨盤を開きやすくするリラキシンというホルモンが分泌されます。そのホルモンのおかげで骨盤が開きやすく、赤ちゃんが生まれやすい仕組みとなっています。 しかし、そのホルモンの影響は赤ちゃんを産んだ後も継続し、骨盤が歪みやすい状態になってしまうのです。
不安定になっている骨盤は自分自身の力だけでは、保つことができなくなってしまいます。そのため骨盤周りの筋肉がいつも以上に頑張ってしまい、余計にハリや緊張を発生してしまうという悪循環に陥ることがあります。
産後の骨盤を整えるための理想の寝方3パターン
産後の骨盤周りの痛みを少しでも和らげるための理想の寝方をご紹介します。この中から自分ができそうなものを選択し、実践してみましょう。
膝の下に枕を入れて仰向けで寝る
最もスタンダードな寝方は膝の下にクッションや枕を入れて仰向けで寝る姿勢です。仰向けで寝ていれば骨盤に悪影響を及ぼすことはかなり少なくなります。
出産後に膝を伸ばした状態で寝ると腰が反ってつらくなる、もしくは腰が浮いたような感じがするという方がいます。これは腰の筋肉が過剰に緊張しているために起こる現象です。そのため、ただ仰向けになって寝るのではなく、膝の下にクッションや枕を入れて横になった方が体への負担は少なくなります。
うつぶせで寝る
意外に思われるかもしれませんがうつ伏せで寝る姿勢もおすすめです。骨盤は横からの刺激に弱い特徴があるため、仰向けやうつ伏せは骨盤に悪影響を与えづらい姿勢なのです。
うつ伏せで寝るとお腹が圧迫されて苦しいという方もいるかもしれませんが、そのような時にはうつ伏せ用のクッションを使ってみても良いかもしれません。
しかし、帝王切開で出産された方は傷口がまだ治りきっていないので、うつぶせにして寝るのは避けた方が無難です。
抱き枕やクッションを使って横向きで寝る
基本的に横向きの姿勢は骨盤を歪ませてしまうことがあります。しかし正しい姿勢で寝れば骨盤の歪みを抑えることができます。また、お子さんと添い寝をしたいという方もいると思いますので横向きの姿勢もご紹介します。
横向きの姿勢で睡眠をとる場合には膝の間に抱き枕やクッションを挟んでみましょう。それを行うことによって、骨盤にかかる負担が軽減され、歪みも起こりづらくなります。
まとめ
骨盤の歪みは睡眠中の姿勢からも起こってきます。おすすめの姿勢は仰向けかうつ伏せです。クッションなどを使って楽な姿勢を作ってみましょう。
横向きの姿勢は基本的に骨盤が歪みやすく良くないといわれています。しかし、横向きの場合も抱き枕やクッションを膝の間に挟むことによって骨盤への負担を軽減ができます。
睡眠中の姿勢を工夫することによって骨盤の痛みを和らげることができる可能性もあるので、実際に試してみることをおすすめします。