「妊娠から出産まで頑張ったのに、産後もお腹が痛い!」
という体験をしたママさんが多いのではないのでしょうか。
産後から3日間ほど続くその痛みは「後陣痛」と呼ばれるものです。
この後陣痛はなぜ起きるのか?痛みを緩和する方法とは何か?
今回は、後陣痛の疑問にお答えします。出産予定のママさんには必見の内容ですよ。
そもそも後陣痛とは?
後陣痛(こうじんつう)とは、出産後に、子宮が元の大きさに戻ろうとする(子宮復古)時に感じる痛みのことです。
出産により、胎児と胎盤などが出た後に、子宮が急速に元の大きさに戻ろうとします。これにより、子宮内では内圧の変化が急激に起こります。
さらに、「オキシトシン」と呼ばれるホルモンにより、子宮を収縮させる作用がおきます。
以上の2つの要素により後陣痛が生じるのです。
後陣痛はいつまで続く?ピークは?
後陣痛の痛みは約3日間続きます。ピークは分娩当日から翌日にかけてあるようです。
痛みのピークは個人差があります。
8割以上のママさんは、「出産後3日間で痛みを感じなくなった」との報告もあるようです。しかし、一週間以上痛みが続いたというママさんもいますね。中には、「あまり痛みを感じなかった」
というママさんもいるようです。
後陣痛ってどんな痛みが起こるの?
後陣痛には、個人差があります。
「子宮が産前の大きさに戻ろうとする」という現象は同じですが、 痛みの感じ方はそれぞれ特徴的です。
いくつかの事例をご紹介しますね。
「生理痛のような痛みがあった」ママさんの体験談
生理痛のように腰がずっと痛かったです。
出産直後は、痛みで夜も眠れないほどで、痛み止めを出してもらいました。
お腹の痛みは、産後16時間ほどでなくなりました。
「お腹が締め付けられるような痛み」ママさん体験談
お腹が「ギューッ」と、 絞られるような痛みがありました。
食事中や授乳中にも痛みがあり、座っているのもつらかったです。
「筋肉痛のような痛みがあった」ママさん体験談
お腹から足にかけて、筋肉痛のような痛みがありました。
「出産時に力んだせいかな~」とは思いましたが、出産から二日間は痛みが強く痛み止めを飲みました。
「キリキリしたような痛み」ママさん体験談
下腹がキリキリしたような痛みがありました。
一人目の時は数日間でピタッと痛みが止まりましたが、二人目は動けないほどではないが、痛みが続きました。
悪露も一緒に長引いて大変でした。
痛みが強い時は、医師に相談し、 鎮痛剤を出してもらうことが多いようですね。
後陣痛を和らげる方法
辛い後陣痛を和らげるための3つの方法があります。
後陣痛は、正常な体の反応なので、「特に治療は必要ない」という意見もあるようです。
しかし、痛みで眠れないと、とても辛いですよね。
次のお話は、「自分でできる痛みを和らげる方法」をご紹介します。
「できるだけ薬に頼りたくない」という人は、ぜひ読んでくださいね。
お腹を温める
お腹を温めるのは、後陣痛を和らげるのに効果的です。
貼るホッカイロや、湯たんぽ、電気ひざ掛けで、お腹周りやお尻周りを暖めてみましょう。すると、冷えによる急激な子宮の収縮が和らぎます。
また、内側から体を温めるために、白湯を飲む、冷たいものは飲まない、などの工夫をしましょう。
マッサージする
リラックスした姿勢で、下腹部を優しくマッサージしてみましょう。
お腹の血行が良くなると、子宮内の急激な動きが緩和されます。
骨盤ベルトを行う
骨盤ベルトを締めすぎない程度に装着すると、痛みが緩和します。
産後は、ホルモンの影響により骨盤の靭帯がゆるんでいます。骨盤ベルトを巻くことで、ゆるみすぎの骨盤が安定し痛みが和らげる効果があります。
締めすぎは、腹部への血流不良となるため、装着のベルトは軽めで大丈夫ですよ。
まとめ
後陣痛(こうじんつう)とは、出産後に、子宮が元の大きさに戻ろうとする時に感じる痛みのことです。
後陣痛は産後から3日間続き、ピークは分娩当日から翌日にかけてです。痛みは個人差があり、痛みがさほどない人や、1週間痛みが続く人もいます。
後陣痛を和らげる方法は、お腹を温める、マッサージする、骨盤ベルトを優しく閉めて対応してみましょう。
それでも痛みが強い場合は、我慢しすぎず、医師に相談し、鎮痛薬を出してもらうのをお勧めします。