変形性股関節は遺伝と関係ある?ストレッチや手術なしで治療する方法

変形性股関節症は先天性・後天性の疾病や外傷によって関節の構造に破綻を来した状態をいいます。非炎症性で進行性の病気です。その過程において関節軟骨に変性・破綻が起こり更にそれを修復する反応が同時に起きている状態すなわち、すり減ったり過剰な骨ができたりしてすり合わせに不具合が生じて関節が変形していく病気です。

症状は、痛み、関節の動きの制限、跛行です。発症すると、加齢とともに徐々に悪化し、しかも、いったん変形した股関節を発症以前の状態に戻すことはできません。より良い治療効果を得るためには、痛みがなくても定期的に専門医に受診をして経過を観察しながら、適切な時期に適切な手術を受けることも大切です。

変形性股関節症と遺伝子の関係性

原因は解明されていませんが、生まれつき股関節が脱臼している、子宮内での異常姿勢、遺伝的素因(家族性)などが考えられています。最近は、発生率が減少しています。

臼蓋(股関節の屋根の部分)の不完全な発育により大腿骨頭への被りが浅い状態で、先天性股関節脱臼に起因するものと、成長期に臼蓋の発育が正常に進まない後天的なものとがあります。中年以降に痛みが出て、はじめて臼蓋形成不全と診断される場合もあります。

太ももの付け根にある股関節は、骨盤の一部である寛骨臼(かんこつきゅう)の臼蓋(きゅうがい)という受け皿に丸い大腿骨頭がすっぽり収まる構造をしています。臼蓋と大腿骨頭の表面は、それぞれ2-3ミリの軟骨に覆われていてツルツルです。そ

その周りは、関節包という袋に包まれていて、中にはごく少量の関節液が入っています。関節液は関節軟骨に栄養を与え、運動に際しては潤滑油として作用します。本来、正常な股関節はこのような構造で、曲げたり伸ばしたり開いたり閉じたり回したりなどの動きをスムーズに行うことができます。

変形性股関節症の症状

股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。

関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。

一方日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの主婦労働に支障を来たします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。

変形性股関節症に効くストレッチ

変形性股関節症の症状を改善するためには、運動療法が欠かせません。運動は、痛みをやわらげたり、股関節を動かすために必要な筋力を維持する目的で行います。痛みがあるからといって動かないでいると、股関節周りの筋力が低下し、動きが悪くなり、症状が悪化する悪循環に陥ります。股関節の可動域を広げ、股関節周りの筋肉を鍛える運動をして、股関節の安定性を高めることで、痛みがやわらいだり、生活の質が改善することが分かっています。

歩行しやすくする運動

太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛えて、股関節を曲げやすくすることで、歩行しやすくする運動です。床にあおむけになり、ひざを直角になるように曲げます。片側のひざを伸ばし、ゆっくり上げられるところまで上げ、7~8秒止めてからゆっくり元に戻します。反対側の脚も同じように行います。左右各10回程度を1セットとし、1日3セット行います。

脚の曲げ伸ばしがしやすくなる運動

お尻の後ろ側にある大殿筋と太ももの裏側にあるハムストリングスを鍛えて脚を伸ばしやすくする運動です。床にあおむけになり、膝を立て、肩幅程度に広げます。腰をゆっくり上げられるところまで揚げ、7~8秒止めたら、ゆっくり元に戻します。これを10回程度繰り返します。1日3セット行います。息を止めると血圧が上がりやすくなりますので、呼吸を止めず、自然な呼吸で行います。股関節に強い痛みがあるときは行わないでください。

脚の開閉をしやすくする運動

股関節の横にある中殿筋を鍛えて、股関節を安定させる運動です。運動用のゴムバンドを使います。ひざにゴムバンドを軽めに巻き、ひざを立てた状態で床にあおむけになります。左右のひざを、それぞれ外側にゆっくり開けるところまで開きます。7~8秒とめたらゆっくり元に戻します。これを10回程度繰り返します。これを1日3セット行います。ゴムバンドが無い場合は、ベルトで代用しても大丈夫です。股関節に強い痛みがあるときは行わないでください。

まとめ:健康は毎日の積み重ねです

人間の体は1日2日で健康になるものではありません。

自分の体の状態を内側・骨格から整え、長期的な健康を促進するためには、ある程度の期間をかけて継続していく必要があります。

限りある人生をより充実したものにするために、股関節症の有無に限らず日頃から健康を意識した姿勢をとるように心がけましょう。

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