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普段は腰の痛みを感じない人でも、生理中になると腰の痛みが出現してしまう方が多くいます。
1900年代半は栄養状態も悪く、一生におこる生理の回数は50回程度だと言われていました。今ではその10倍程度の450回から500回ぐらい生理が起こります。生理中のつらい症状は女性にとって大きな悩みのタネとなっています。
この記事にたどり着いたあなたも生理中の腰の痛みで悩んではいませんか。 本記事を読むことによって,生理中に起こる腰の痛みの原因と対策を知ることができます。
また生理中の腰の痛みと病気についての関連も公開していますので、ぜひご覧ください。
生理中に腰が痛くなる原因とは?
生理前半で起こる腰の痛みと生理後半で起こる腰の痛みの原因は多少異なります。 生理中の時期によって体の中の状態が違うためです。詳しく解説していきます。
生理前半の腰の痛みの原因は「プロスタグランジン」
生理の前半で起こる腰の痛みは発痛物質である「プロスタグランジン」というものが原因といわれています。発痛物質といっても、プロスタグランジンは生理を引き起こすのに必要な物質であり、子宮を収縮させる役割を持っています。
生理を始めるためには子宮を縮めて、 不要になった粘膜を剥がさなければいけません。その際にプロスタグランジンが分泌され粘膜を剥がすサポートします。しかし、このプロスタグランジンの分泌量が多いと、子宮を収縮させる力が強くなりすぎてしまいます。
その結果、子宮周囲の循環が悪くなり腰の痛みも感じやすくなってしまうのです。
生理の後半の腰の痛みの原因は「うっ血」
生理後半で起こる腰の痛みの原因は「うっ血」と言って血液循環が悪くなることで起こるといわれています。 血液循環が悪くなることによって、筋肉が固くなってしまい腰の痛みとして感じてしまうのです。
生理後半では先ほどできたプロスタグランジンの分泌量は少なくなっています。しかし、血液の循環は悪いままなので、腰の痛みや重さとして感じてしまうのです。生理後半では「重たい腰の痛み」を感じる方が多いようです。
参考文献「月経パターンと月経時の不快症状および対処行動との関係」
参考文献「生理中の原因と治療」
生理中に腰が痛くなる病気はあるの?
生理中に腰が痛くなる可能性がある代表的な病気は以下のものです。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
生理中の腰の痛みが長く続いたり、生理不順も伴うようなら一度病院に行ってみることをおすすめします。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、本来は子宮でできる組織が子宮以外のところでできる病気のことを言います。 子宮内膜症を抱えている患者さんのうち、およそ90%が生理痛を訴えると言われています。超音波検査などで調べることができます。
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮にある筋肉の中にできた良性腫瘍のことです。 女性ホルモンの影響で発生するものですが、ガンではありません。50歳までの女性のうち4人に1人が子宮筋腫があると言われるほど一般的なものです。 超音波検査、CT 検査、MRI 検査など調べることができます。
参考文献「【会津中央病院FUS】 子宮筋腫について」
子宮腺筋症
子宮腺筋症とは子宮筋腫に似ている病気で、子宮の筋肉の中に子宮内膜に似た組織が増えてしまうことを言います。 子宮腺筋症でできる腫瘍も癌ではなく良性腫瘍です。 子宮腺筋症の症状は30歳から50歳の間にひどくなる傾向があるようです。
参考文献「ヘルスケアラボ」
生理中の腰を軽くする2つの対策法
生理中の腰の痛みを和らげるには「自律神経を整えること」と「血液循環を良くすること」が重要です。 なぜなら、生理中は自律神経が乱れたり血液循環が悪くなったりするからです。
具体的な方法は3つあります。
- 甘いものを摂り過ぎない
- おなかを温める
- ストレッチ
詳しく解説していきます。
甘いものを摂り過ぎない
生理前に甘いものを摂りすぎてしまうと、生理中に低血糖による自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。 生理中に自律神経の乱れがひどくなると、ホルモンバランスが崩れ痛みが起こりやすくなります。
生理前になるとおよそ20%の女性が食欲が増すなどの PMSの症状が現れると言われています。この時期に甘いお菓子や甘い飲み物などを大量に口にしてしまうと、一時的な糖質の離脱症状が起こり、自律神経が乱れやすくなるのです。
そのため生理前に甘いものを摂りすぎないことは、生理中の腰の痛みを和らげることにつながる可能性があります。
参考論文月経前の食行動の変化と月経随伴症状(2018年 島根県立大学 藤田小矢香・秦幸吉)
おなかを温める
生理中はプロスタグランジンの分泌の影響により血液循環が悪くなっている可能性が高いです。プロスタグランジンは子宮の収縮や血液循環に関わっているからです。
そのため、おなかを適度に温めることは血液循環を促し、腰の痛みを和らげる可能性があります。
ストレッチ
生理中に腰周辺のストレッチをすることによって、筋肉の張りがやわらぎ痛みも楽になる可能性があります。 血液循環が悪くなっていると筋肉も緊張しやすくなっているためです。
ゆっくりと時間をかけてストレッチすることは自律神経を整える効果もあります。そのためお風呂上がりなどにストレッチを実践してみましょう。
まとめ
生理中に起こる腰の痛みの原因は「プロスタグランジンの分泌」と「血液循環が悪くなったこと」により起こります。 しかし。場合によっては病気の可能性もありますので、不安な場合は病院で受診してみるのも良いでしょう。
生理中の腰の痛みは、生理が起こる前に甘いものをたくさん食べたりすることによってひどくなるケースがあります。 食べ物に気をつけたり、体を温めたりしながら生理中の腰の痛みが和らぐように心がけましょう。
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