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日本人に臼蓋形成不全が多いのは、おむつの形にあるともいわれています。今のような股を広げて当てるおむつと違って、真っ直ぐな布で足を伸ばしてあてていた時代がありました。
股関節は生後4カ月くらいまでにできあがるので、ももの外側から常に押し付けられている状態でいると、股関節の角度が浅くなってしまいます。
日本のある年齢以上の人たちに、この股関節の形成不全が多いといわれているのは、こういう背景があるからでしょう。今のようなおむつが主流を占めるようになって、股関節の形成不全は激減しています。従って今後は、高齢者の「変形性股関節症」は減ってくるかもしれません。
変形性股関節症の症状
股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。
関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。
一方日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの主婦労働に支障を来たします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。
変形性股関節症の原因
患者さんの多くは女性ですが、その場合原因は発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった子供の時の病気や発育障害の後遺症が主なもので股関節症全体の80%といわれています。最近は高齢社会となったため、特に明らかな原因となる病気に罹ったことが無くても年齢とともに股関節症を発症してくることがあります。
変形性股関節症は、「一次性変形性股関節症」と「二次性変形性股関節症」に分類されます。
「一次性変形性股関節症」は、原因がはっきりしない変形性股関節症のことをいいます。
一方、原因がはっきりした変形性股関節症を「二次性変形性股関節症」といいます。
「二次性変形性股関節症」の原因としては、臼蓋形成不全(骨盤の凹みが浅い股関節)、結核や骨髄炎などの感染後、関節リウマチ、成人の骨壊死疾患、代謝性疾患、外傷後、関節内遊離体など様々なものがあります。
このような変化が様々な年代で生じることになります。
年齢や社会的背景などを十分に考えて早期に進行を止める治療方針を決定することが大切です。
変形性股関節症でやってはいけないこと
変形性股関節症でやってはいけないことは以下の通り。
[box class=”box29″ title=”変形性股関節症でやってはいけないこと”]
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- 早足で歩く・走る
- 長時間立ち続ける
- 正座・あぐらなどで座る
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順番に解説します。
早足で歩く・走る
股関節は両足から上の体の全てのパーツを支えています。そのため、歩行に関して激しい・体に負荷がかかる動きをすると、症状が悪化する危険性があります。
長時間立ち続ける
動かさなくても、立っているだけで重力により股関節には負荷がかかります。人間は通常、完全にまっすぐ立っているわけではないため、股関節のどちらかをかばうようになってしまい、歪みに癖が生じてしまいます。
正座・あぐらで座る
正座・あぐらのような股関節が開いたり閉じたりする様な座り方もNG。患部に負荷がかかることで、治療に要する時間が長くなってしまいます。座る際は負荷のかかりにくい椅子などに座る様にしましょう。
[box class=”box29″ title=”変形性股関節症でやってはいけないこと”]
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- 早足で歩く・走る
- 長時間立ち続ける
- 正座・あぐらなどで座る
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まとめ:健康は毎日の積み重ねです
人間の体は1日2日で健康になるものではありません。
自分の体の状態を内側・骨格から整え、長期的な健康を促進するためには、ある程度の期間をかけて継続していく必要があります。
限りある人生をより充実したものにするために、股関節症の有無に限らず日頃から健康を意識した姿勢をとるように心がけましょう。
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