肩こりや腰痛、体のむくみ、日々感じている身体の不調は骨盤の歪みが関与しているかもしれません。
骨盤の歪みが原因と言っても、自分自身ではなかなか感じ取ることが出来ないですよね。”骨盤矯正”という言葉は最近耳にすることも多くなりましたが、実際に受けたことがない方も多いのではないでしょうか。
本記事では整体での骨盤矯正の効果などを主に解説していきたいと思います。

接骨院や整体の骨盤矯正は効果があるのか？継続的な施術が必要？

接骨院や整体院で受ける骨盤矯正には一定の効果があります。しかし、一回や二回の矯正では持続的な効果は期待できません。なぜなら、歪んでしまった骨盤は日常生活の癖からきていることがほとんどなためです。
体に染みついた癖を治すためにはある程度の期間と治療時間が必要となります。

骨盤矯正の適切な期間・回数は？

どれくらい通う必要があるかは状態によって異なりますが、私の治療経験上10回程度の回数は必要となる場合が多いです。
なぜなら１回施術しただけでは筋肉が歪んだ時の状態を記憶したままになっていて、時間がたつと元の歪んだ骨盤に戻ってしまうという現象が起きてしまうからです。
そのため、一回だけではなく、継続的に施術を受けることによって正しい骨盤の位置を記憶させる必要があります。
また、骨盤の歪みは今までの生活習慣（クセ）が大きな影響のひとつになっています。
施術で歪みが改善されても、日常生活上の姿勢や、脚を組むなどの癖により、歪みが戻ってしまうことがあります。そのため継続的に施術をして正していくことをオススメします。

産後の骨盤矯正は6カ月以内がおすすめ

妊娠中からリラキシンというホルモンの影響により骨盤を固定する靭帯が緩み、お腹の中で育つ赤ちゃんにあわせて骨盤が広がっていきます。
そして出産の時には、赤ちゃんが出やすいように骨盤を最大まで開ききるのです。
開ききった後の骨盤はそう簡単には元に戻らず、産後は靭帯とともに緩みきり、骨盤がグラグラの状態となってしまうのです。
そこから靭帯と骨盤は出産後から半年かけて徐々に靭帯が締まっていき、骨盤も固まります。つまり、最も骨盤が緩んでいる産後の半年以内が骨盤矯正をおこなう適切なタイミングと言えます。
この場合にも継続的な骨盤へのケアが必要です。目安となる回数は個人差が大きいですがやはり10回程度を目安にするのがオススメです。
※産後の体は思っている以上にダメージを受けています。産後１カ月は骨盤矯正を控えましょう。

骨盤矯正用のガードルやインナーに効果はあるの？

ガードルやパンツなどの補正効果のある下着類は女性に人気のアイテムとなっています。
これらは適度な強さで骨盤をサポートし、骨盤を正しい位置へと促して姿勢を正してくれる効果があります。
何度も整体に通う時間や、出費が気になる…という方は、市販にも販売されている骨盤矯正グッズを試してみるのも良いかと思います。

ガードルのメリット・デメリット

ガードルをすることによりお腹やお尻周りを引き締めながら動くことになります。そうなると動く際にお腹に圧がかかった正しい姿勢を取りやすく、ぽっこりお腹の改善効果も期待できます。

ワコール社の調べによると、産後の体型で気になる部分としては、67%の方がお腹周りが弛みやすくなった、14%の方がお尻周りが大きくなった、9%の方が太ももが太くなったと答えています。
ガードルで骨盤が矯正されることによってリンパの流れがよくなり、無駄な水分や老廃物が体外に排出され、むくみが良くなることがあります。そのため、ダイエット効果も期待できます。
ですが、生地が固く着圧が強いため、着脱に時間がかかる点や、締め付けにより苦しく感じてしまうことがあります。また素材によってはムレや匂いが気になることもあります。

骨盤矯正用インナーのメリット・デメリット

インナーは毎日身につけるため、忘れることがなく普段の服でも無理なく合わせることができます。また、値段も比較的に安く、手軽に始めやすかったりします。
デメリットとしては、長時間履くので、極度に締め付けるものは血流の悪化や、気分が悪くなるなど、体に影響が出てしまうこともあります。体に適したものを購入しないと最大限の効果が見込めないこともあります。サイズ選びや各メーカーの特徴を知って、慎重に選ぶことをオススメします。

まとめ

骨盤の歪みによって体に異常が現れ、辛い症状がでることがあります。特に産後は骨盤が歪んでいるため、半年以内に整体院にて継続的な骨盤矯正の施術をしてもらうことをオススメします。
また、骨盤矯正グッズは手軽に始められるので取り入れてみるのもオススメです。