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坐骨神経痛は成長期の子どもに発症することもあります。中高年の方によく見られる症状だったのですが、なぜ子どもに起こってしまうのでしょうか。
坐骨神経痛は時には大きな疾患が隠れている可能性があります。場合によっては手術にて治療をおこなうこともあるため、早めのケアが必要です。
本記事では坐骨神経痛の原因や症状、治療について本記事では解説してきます。
子供の坐骨神経痛の代表的な原因
成長期の子供の坐骨神経痛を引き起こす原因はさまざまあります。原因のひとつに脊椎分離症、すべり症という疾患があります。以下、脊椎分離症、すべり症について解説していきます。
脊椎分離症・すべり症の症状
脊椎分離症は、 背骨にヒビが入り分離している状態です。骨がまだ成長しきっていない若年時に運動やスポーツなどの負担が積み重なり、発症することがあります。
脊椎分離症を発症すると以下のようなときに痛みを感じることがあります。
- 長い時間立ち続けた状態の時
- 腰を反らせたり横に曲げたりした時
このようなときに腰痛を感じることがあります。これは分離している部分の骨の痛みで、しびれなどの神経症状はほとんどないのが特徴です。
一方、すべり症はヒビが入った背骨が前後にずれている状態を指します。背骨にヒビが入り分離することによって脊椎の安定性が悪くなります。自覚症状としては以下のような症状があります。
- 腰痛
- 下肢の痛みやしびれなどの神経症状
このような症状を訴えることが多くあります。
脊椎分離症が発生しやすい人の特徴
多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋をおこなうことで腰の骨に亀裂が入って起こります。怪我のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などでの繰り返す動作により引き起こされます。
分離症になる割合は一般の人で約5%程度ですが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっていると言われています。
慢性的な腰痛は、スポーツ選手にとっては致命的です。第一に腰痛を防ぐこと、また万一痛みを感じたら、早期に完全に治療を開始することが重要です。
脊椎分離症・すべり症の対策
この項目では脊椎分離症・すべり症の対策を解説します。
まずは病院への受診がおすすめ
症状を特定するためには、病院での検査が必須となります。特に早期の分離症はレントゲン検査だけでは不十分なことが多く、MRIやCTでしか診断がつかないこともあります。
悪化すると歩行が困難になる、座っていられなくなる、排泄をうまくできなくなるといった重篤な症状を引き起こすこともありますので注意が必要です。
特に以下のような症状がある場合は病院への受診をおすすします。
- 激しく痛む
- 安静にしていても痛い
- 日に日に痛みが増してくる
- 発症から1週間以上たっても痛みやしびれが続く
- 下肢に力が入らない
このような症状がある場合には、早めに検査設備の充実した施設を受診することをおすすめいたします。
痛みが強い場合、運動は控える
分離症の原因のひとつは腰に継続的に負担がかかることです。そのため、継続的にかかる負担を減らすことが重要です。なるべく部活や体育などの運動は禁止し、回復に努めるようにしましょう。
痛みがある時のストレッチやマッサージは個人の判断でおこなうことはせず、医師に相談のうえ無理なく実施してください。
コルセットで腰の負担を減らす
腰の負担を軽減するために、予防としてコルセットをすることもあります。分離症やすべり症を発症後でも、コルセットやギプス固定をおこなうことで早く骨がくっつくことが期待できます。
発症から時間が経っても痛みが軽減しない場合、コルセットによる保護と、投薬や注射などによって痛みをおさえることが多いです。
骨がつかない場合や、下肢の痛み・筋力低下などの神経症状がある場合は手術をおこなうこともあります。
脊椎分離症の対策一覧
脊椎分離症、すべり症にならないための対策は、以下の通りです。
- 腰に負担がかかるような中腰や前屈姿勢を長い時間とらない
- 腰に負担がかかる人はコルセットなどで腰を保護する
- 急に重い物を持ち上げない
- 栄養バランスの整った食事を1日3食規則正しくとり、体重の増加に気をつける
- 腹筋と背筋をバランスよく強化する
- お風呂上がりなど体が温まっているときにストレッチをおこなう
- 長い時間座ったままの姿勢をとらない
股関節を中心に身体の柔軟性を高め、腰を守る腹筋や背筋を適度なトレーニングにて強化し、負担のかかる動作を見直すことがいいでしょう。
まとめ
坐骨神経痛は子どもにも起こりうる症状です。脊椎分離症とすべり症が原因となる場合があります。
腰や下半身の異常を訴えたら、早めに病院へ行き詳しく検査をしましょう。早期発見の場合は負担を減らすことで回復に効果が期待できます。
発症しないためにも、腰に負担のかからない動作を意識し、体づくりをすることが大事です。
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