あさば接骨院 asaba seikotsuin

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健康コラム

産後の生理不順はなにかの病気?ストレス?不規則な産後の生理について解説します

出産後には体に大きな変化が訪れますが、特に女性が気になるのは生理のことではないでしょうか。
産後には産褥性無月経(さんじょくせいむげっけい)という、無月経の状態が続きますがこれは正常な体の反応です。
この無月経状態は体のホルモンや卵巣の機能が元に戻ると再開します。
ただ実際に自分のこととなると不安に感じてしまいますよね。
今回は産後の生理不順の原因と気をつけたい注意点について解説したいと思います。

産後の生理不順の原因は?実は3~4か月は安定しないことが多い


産後6~8週は産褥期(さんじょくき)と言われ、子宮が元の状態に戻るまでの期間を指します。
この期間で子宮が元の大きさに戻っていくのですね。
ただその他の内臓や体重は出産前の状態に戻るためにさらに2ヶ月以上かかります。
では生理についてはどうなのでしょうか。
生理が再開するには、体の女性ホルモンの働きが妊娠時から元に戻ること、そして卵巣の機能が完全に回復することが必要です。
ただホルモンの生成には産後の育児の方法や、過ごし方により個人差が大きく影響します。

母乳をあげていると生理がこないって本当?


生理の再開に関して、育児で授乳するかどうかがあります。
母乳で育てる場合、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激により体内でプロラクチンと言われる母乳が出やすくなるホルモンが出てきます。
プロラクチンには排卵を抑える働きがあるため、母乳で育てている方とミルクで育てている方では生理が再開する時期に差が出てきます。
多くの場合、生理が再開するタイミングは授乳している方は3〜4ヶ月、授乳していない人は2〜3ヶ月程度と言われています。
ただこれらは個人差が大きく生理が安定するまでに、1年前後かかる場合も少なくありません。
もし不安だったら産後2週間から1ヶ月の間なら自治体で産婦検診に補助を出しているところもあります。
それ以後も産後外来を設置して相談を受け付けている病院がありますのでお近くの医療機関を調べておくと良いでしょう。

疾患が原因で生理不順になってしまっているケース


多くの方が産後に生理不順になるのは自然なことで、しばらくすると元の通りに生理周期が安定してきます。
とはいえ病気が原因で生理不順になっているケースもあります。
ではどういったケースでそうなるのか、代表的なものをご紹介します。

産後うつ

産後に「疲労感から起きるのもきつい」、「不眠の日が続く」、「気分の浮き沈みが激しい」などの症状が2週間以上続いている場合は産後うつの可能性があります。
産後うつがなぜ生理不順に関連するかというと、生理を司る視床下部がストレスの影響を受けやすいから。
ストレスを受けた視床下部はホルモンを促す働きが弱くなり、結果として女性ホルモンを作り出す働きを抑えて生理不順を引き起こします。
産後うつは自然に治るケースもありますが、元々頑張り屋さんの方や完璧主義の方が陥り易いので自分ではなかなか気がつけません。
特に産褥期はしっかり休みながら自分なりの生活リズムを少しずつ作っていくことが大事になりますので、周りに相談できる人を作ることを心がけましょう。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症でも生理不順が引き起こされます。
その他の症状としては「体重の増加」「眠気・便秘・むくみ」「疲れやすさ」などが見られます。
この症状は甲状腺の機能が低下することでホルモンが少なくなることが原因です。
産後に起こり易いですが、子供から大人まで幅広い女性の方がかかりやすい病気。
症状が産後うつ状態に間違われやすいため、エコー検査や血中のホルモン濃度を調べて鑑別を行います。
治療方法としては、甲状腺ホルモンの補充を投薬がメインですね。
急に症状が変化する場合もあるので、6ヶ月間は継続してホルモン濃度の管理などのモニタリングをしっかりしていく必要があります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは子宮内に良性の腫瘍ができたものです。
30代〜40代の女性がホルモンの影響で起こりやすいといわれており、30歳以上の女性の約3割にあると言われています。
主な症状としては月経痛や経血の量の増加、不正出血です。
「なかなか生理が終わらない」という方や「経血の量が増えてきた」という方は一度検査してもらうことを検討しましょう。
また症状は閉経とともに治ってきますが、 症状が激しかったり、妊娠を今後考えているという場合は早めに一度相談するのがおすすめです。

まとめ

基本的に産後に生理が再開するのは個人差があり、生理不順でも大きな病気というケースは少ないです。
ただ1年以上経っても生理不順が続いていたり、出血量が多い、月経痛がひどいなどの状態があれば婦人科を受診して様子を見てもらいましょう。